CONCEPT

里山に棲む野生鳥獣との持続的な共生と
新たな地域価値の創出を目指して

私たち「GibierAtelierジビエアトリエ 加賀の國かが くに」の役割

里山は人々と野生鳥獣の営みによって保たれ、奥山と集落における緩衝帯としての役割を果たしてきました。
近年は、若者の都市部への流出が進み農林業が縮小された結果、手入れされた森林の減少などに表れているように里山地域が荒廃してきています。
一方で、里山における生活様式の変化による森林植生の回復によって、野生鳥獣が増加したことに加え、奥山と集落における緩衝帯が減少したことにより、山あいの集落にシカやイノシシなどの野生鳥獣が出没し、農作物被害や人的被害が発生するようになりました。(諸説あります)
南加賀地域では、平成10年からイノシシによる農作物への被害が確認されており、地域住民・猟友会・行政などが力を合わせて里山地域で被害をもたらすイノシシを捕獲するなどの対策に取り組んでいます。
しかし、捕獲されたイノシシは一部の自家消費を除いてはそのほとんどが利用されることなく廃棄されていることから、このイノシシを自然からの恵みとして捉え、利活用していくため、この「GibierAtelierジビエアトリエ 加賀の國かが くに」ができました。
私たちは、ジビエ事業を通じて美味しいイノシシ肉のジビエをお届けすることに加え、里山地域の現状を知っていただくきっかけづくりを提供することで、地域コミュニティが一丸となって野生鳥獣と人間とが共生する道を目指します。

ジビエ事業の持続的発展に向けて

日本でのジビエ事業が持続的な発展をしていくためには、情報発信の在り方や事業に携わる人材の確保を強化していく必要があります。 情報発信においては、「どのような体制の下で生産・販売されているのかが分からない」といった衛生・品質管理などに関する情報開示不足が、不透明感を生んでいます。
当施設では、最新の技術を取り入れたトレーサビリティシステムの導入やHACCP※1に対応した一般衛生管理などを実施すると共により安全なジビエの提供と消費者のジビエに対する安心の確保を図ることを目的として、国産ジビエ認証制度※2の取得を目指しています。
こういったジビエの生産体制をはじめとしたジビエ事業に関する情報を、講演会をはじめWEBサイトやSNSなどを利用して積極的に発信していきます。
また、優れた捕獲技術を持つハンターの高齢化に伴ってその技術継承が年々難しくなる中で、人材確保の強化は喫緊の課題となっています。
そこで、捕獲技術をお伝えする講座などを通して、ハンターの知識やノウハウを若手ハンターに継承する取り組みを行い、適切な衛生処理までができるハンターの育成を行います。
こういった取組みと共に、全国のジビエ先進地から学んだ知識とノウハウ、人的ネットワークを結集して、南加賀地域から新たな価値を生み出していきます。

※1 HACCPハサップ…食品等の事業者自らが食中毒菌汚染や異物混入などの危害要因を把握した上で、原材料の入荷から製品の出荷に至る全工程の中で、それらの危害要因を除去又は低減させるために特に重要な工程を管理し、製品の安全性を確保しようとする衛生管理の手法

※2 国産ジビエ認証制度…農林水産省が制定した、食肉処理施設の自主的な衛生管理等の推進及び安全なジビエの提供や消費者のジビエに対する安心の確保を図ることを目的とした制度

ロゴマークに込められた想い

小松市・加賀市・能美市・川北町の4つの市町は、「南加賀地域」と呼ばれています。
「加賀の國ジビエ」のロゴマークは、南加賀地域に400年程前から伝わる和太鼓や九谷焼(陶磁器)における伝統色である九谷五彩くたにごさい、吉兆を表す瑞雲ずいうん、そしてイノシシが一体となった循環を表すデザインとなっており、これまでの伝統と共にジビエ事業でもこの地域を盛り上げていこうという想いが込められています。